週末に、ミランダ・ジュライ監督の「The Future」を観てきました。
ついに!
1月に公開されて以来、ずーっと観に行きたくてたまらなかったのに、持ち前の出不精を発揮してしまったというね。。
ミランダ・ジュライの映画を観たのは、今回が初めて。
映画監督、脚本、主演を務める多才ぶりに加えて、すごくアーティスティックな容姿(まるで彫像のような美しいフォルムをしたお顔立ち)が好み。
短絡的思考ながらも、きっと彼女がつくる映画は好きになるに違いない♪とわくわくしながら観ました。
結果的に、その予想はドンピシャでした。
Twitterなどでこの映画のレビューをちょくちょく目にしていたので、心の準備は出来ていたのですが、やっぱり普通ではなかった。
ポスターや予告編から伝わる雰囲気からは、可愛くてアートな作品を想像してしまうけれど、それだけではない。
劇中にずっと漂う、やるせない雰囲気、負け犬的思想
えげつないセクシャリティ
それらの要素は、ミランダワールドでは上手く消化されて、お洒落な雰囲気で包まれます。
30代半ばになって何も成し遂げられていないことに焦りを感じる、若いカップル
他の何かに夢中になることで、現実から目を背けて仮想的な自己実現をしようとする、彼らのふわふわとした生き方に共感し過ぎて胸が痛かったです。
でも、観終わった後の不思議な爽快感はなんだろう。
私もミランダワールドの一員になれたのかなぁ。
ミランダが同世代の若者を描いた等身大の作品が「The Future」ならば、これから先彼女の作品はどんな風に変わっていくのだろう。
楽しみでしょうがないです。
私のハイライトは、劇中での、ミランダ演じるソフィーの台詞
「もっと美人に生まれたかった。私は微妙なラインにいるの。見る人によって評価が変わる」
これを聞いて、「ああ、もう私は絶対にミランダ・ジュライ好き系女子の一員だわ!」と思いました。
日頃の思いを代弁してくれている。
ちなみに、そんなソフィーの呟きを聞いても特にフォローするわけでもないジェイソンの様子から、ふたりの安定した恋人関係が窺い知れるなぁと、ほのぼのとしながら見ていたのですが、
マーシャルから「君は完璧だ」とキザに言われて、驚いたように固まるソフィーのなんて可愛いことよ。
男性諸君は、付き合いの長い彼女が自虐的なことを言っても決して受け流さずに、「そんなことないよ。君は綺麗で完璧だよ。」と言って抱きしめてあげるのが良いと思います。
というわけで、男女共にお勧めしたい映画です。
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