2013年8月4日日曜日

記憶に残る映画

世の中いろんな種類の映画があるけれど、鑑賞して時間が経ってから思い出した時に、鮮やかな情景をもって世界観に浸れるような、そういうのが良い映画なのではないかと思う。

その場ではすごく面白い!!と思っても、あとで内容はおろか画すらも十分に思い出せないっていうのはよくあることで。

さいきんは、エンドロールが流れた時の率直な感想は「うーん、、こんなものかぁ」
だったのに、翌日仕事をしているときにふと思い出して感傷的な気分になるような、そういう映画との出会いが多い。

筋肉痛みたいに、後からくるんですよ、感動が。



つい先日、映画館で観た「熱波」
ポルトガルの若手監督ミゲル・ゴメスの、メロドラマ的な映画。
この上なくロマンティックで、空虚。
センスの良い音楽と、サイレント映画を意識した巧みな作り方にため息をつきたくなる程。

実は、劇場が暑くて頭が回らなかったせいなのか、鑑賞直後は「評判が良い割に普通だったな~」なんて漏らしていた私。。笑

それが、次の日になって記憶が色々蘇る蘇る。
素敵な映画です。


 
 
 

それから、フェデリコ・フェリーニ監督の「道」
これは母が一番好きな映画だとおすすめしてくれたもの。

この映画は50年代の名作で、既に色々語られ尽くされているのかもしれないけど、自分なりに理解するにはまだまだ人生経験が足りないような気がした。
鑑賞後は、何も言えなかった。
一緒に観てた人が、「え、これで終わり?」なんて言うので、ちょっと興ざめしたけど。。笑

人の一生だとか、ひとの複雑な人間性だとか、物語の根底にあるであろうキリスト教の考え方だとか。
たった108分の時間が、人生について深く考えこむきっかけをくれる。

悲しいお話なので、思い出すと胸が締め付けられるけど、近いうちにもう一度観ようかな。

 
 
ちなみに、先日観た「風立ちぬ」に関しても色々思うところがあって。
その感想は長くなりそうなので、書けそうだったらまた別途。。
 
 
後から感動がじわじわくる映画たちとじっくり付き合っていけば、人生観が豊かになるような気がする。
いかにも泣かせるような演出ではなくて、肌に染みこむような感覚。
ヨーロッパ映画とか、もしかしたら日本映画に多いのではないかなぁ。
 
誰かオススメあったら教えてください!!
 


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